スポーツ

2018年6月30日 (土)

サッカーの時間稼ぎにはイエローカードを

W杯2018で日本は6/28、ポーランド戦のラスト10分をボール回しばかりして攻めなかった。
0-1で負けても、警告数の差でセネガルを上回って、決勝トーナメントへ行く作戦に出た。
柔道やボクシングの場合、引き分けに持ち込もうとして攻めの姿勢が見られない場合、減点を受けるルールがある。サッカーは、相手ゴールへボールを蹴り込むスポーツなのだから、攻める気のない消極的なプレーに対しては、同様に警告を与えるルールにすべきだ。
「警告数の差」は「フェアプレー・ポイント」という名称になっている。このまま0-1での負けに持ち込もうという日本の戦い方は、フェアプレーとは言えない。

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2016年11月30日 (水)

駅伝の選手はタスキ渡しの練習もしっかりやれ

2016年の全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝・仙台市)で11/27、優勝候補の一角であった豊田自動織機が、1区から2区へのタスキ渡しで失格となった。

20mのゾーン内でタスキ渡しをしなければならないというのが、駅伝の公認ルールであり、50cmほどオーバーしてしまったことが、失格の理由と発表されている。

ゾーン超過での失格は非常に珍しいことだが、この事件は実に多くの問題を考えさせることになった。

1) リレーゾーン限界の20m地点には審判員がいて監視しており、50cmほど過ぎた地点でタスキが渡されたのを確認したというが、選手にこのゾーンが明確に分かるような目立つラインが、路面に表示されているわけではない。

審判は冷静に見ることができても、一生懸命に走りこんできた選手たちにしっかり分かるようにしていないことを棚に上げて、「50cm超過」はないだろう。選手の立場になっていない。

2) 呼び出し係員は2区の島田選手に対して、スタンバイの声をかけたというが、認識できておらず、1区の福田選手が必死で駆け込んできたのに島田がおらず、あわててスタートへ出てきた間に少しずつ前方へ出てしまい、ゾーンをオーバーすることにつながった。

呼び出し係は、単に自分が声を発したからいいというものではない。選手から「ハイッ」の応答がない場合は、分かったのかどうかを確認するまでが責任であることを認識しなければならない。

こうした確認不足によるヒューマンエラーは、航空管制でも重大な事故を引き起こす原因になりかねない。

3) トップレベルの駅伝大会に出場できるチームは、タスキ渡しのルールに基づいた練習にも、精を出してもらいたい。一人のリレーミスで、チームの選手たち全員が失格になってしまう。また実業団駅伝や大学駅伝は、企業や大学が多額の強化予算を出している。選手たちだけの問題ではないのだ。

ただ1秒を削るために走る練習だけでなく、リレーゾーンの見極め練習や、繰り上げスタートになるギリギリの地点まで必死に駆け込んでくる前走の選手がいた場合、何m手前までなら足踏みして待機して、タスキを受け取るかの見極めの練習もしてもらいたい。

4) 今回のテレビ中継を担当している、TBSの不手際もはなはだしい。豊田自動織機がなぜ失格になったのかの理由・経緯について、放送時間中に何も解説しなかった。そのためインターネットでは多くの疑問の声が飛び交った。

TV局は単にスポーツ現場の映像を流せばいいというものではなく、報道メディアでもあるのだ。陸連におもねることなく、なぜ失格になったのかを視聴者の立場でVTRを再生したり、運営側からの説明を放送時間内に求めるなどの姿勢が必要だ。

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2016年6月13日 (月)

東京六大学野球も入替戦にせよ

2016年の全国大学野球選手権は6/12、東海地区代表の中京学院大(岐阜)が、初出場で初優勝を飾った。全国地区から代表校の集まるこの選手権大会には、東京六大学リーグは関東地区とは別枠で出場が認められているのだが、今年の代表の明治大は初戦で敗退した。

東京六大学リーグは、最弱で有名な東大を含めて、無形文化財のように固定した6大学で続けているが、関東か東都大学リーグと調整して、一部・二部制を検討してはどうか。

たとえば箱根駅伝にも歴史ある伝統校がいくつもあるが、10位以内に入らなければシード権はなくなる。実力の世界だ。もし伝統校だからといって、優先シード権があるなどとしていたら、公平性の観点から許されないだろう。

大学野球にしても、東京六大学という伝統の名のもとに、全国大会に必ず代表を出せるという“ならわし”も、今の時代からは見直すべきではないか。

早稲田・慶応といっても、野球では今や全国レベルでは決して上位校ではないことが明らかになってきた。むしろ実力を磨いていく上でも、一部から二部へ落ちることもあるシステムにして、多くの大学で切磋琢磨し、「東京六大学」にあぐらをかかないほうがいい。

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2016年1月 3日 (日)

監督の采配の差が出た箱根駅伝2016

2016年正月の箱根駅伝は、青山学院大が往路1区から一度もトップを譲ることなく、39年ぶりとなる完全優勝を飾った。

昨年は、最強“山の神”となった神野君が、5区山登りで大逆転を演じて総合優勝を勝ち取った青山学院大だが、今年は必ずしも神野君に頼ることなく完全優勝となった。選手層の厚さはもちろんだが、同じく有力選手を並べる東洋大、駒沢大と比べての差は、監督の選手起用力だった。

まず駒沢大は、スタートの1区で主将の其田君がまさかの13位と出遅れてしまい、さすがに芦ノ湖で3位まで漕ぎつけたものの、7分以上の差をつけられた。往路2位の東洋大は、2区で服部勇馬君が区間賞の走りを見せて22秒差まで迫ったが、引き継いだ3区の服部弾馬君が「足が思うように回らなかった」として、トップとの差をさらに1分以上広げられてしまった。

これに対して青山学院大は、「期待外れ」に陥る選手が一人もなかった。そればかりか、6区の山下りに起用した1年生の小野田君は区間賞に迫る好走で、追う東洋大のホープ・口町君との差を逆に広げるという展開になった。監督の選手起用のセンス、力の差が表れた局面だ。

実力が伯仲している上位校の間では、一人でも予想外のブレーキが発生すれば、致命傷になりかねない。同大の原監督は、「気迫よりも、選手の調子のピークをいかに合わせるかです」とコメントしている。そのために、合宿所で選手とコミュニケーションを豊かにして、表情や様子を見ていれば分かるという。

いかにベストタイムが優秀で地力のある選手を並べても、全員が本番で力を発揮できるかは分からないものだ。野球を見ても、監督が起用したリリーフ投手が逆転打を浴びる場合もあるし、代打が逆転ホームランを打つこともある。こうしたドラマは選手の実力だけで演じられるものでなく、その流れを感じて選手を起用する、監督の采配力によるものだといえる。

青山学院大の選手たちを見ていて、解説の瀬古さんが「みんなハッピーに走っている。これが特徴ですね」と言っていた。気力を絞り出させる指導よりも、「富士山を見ながら走れた」(3区・箱根初体験の秋山君)など、選手が楽しみながら伸び伸びと走れる環境を創ってやることが、監督の仕事と考えているのだろう。ビジネスの現場でも、リーダーや管理職にとって良いお手本になると言える。

来年の箱根は、山登りの神野君が卒業しているが、これでは青山学院大の時代はまだ続きそうだ。

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2014年3月15日 (土)

浦和の無観客試合は、日本人全員が人種差別を考える良い機会だ

埼玉スタジアムで3/8、サッカーJ1の試合で浦和レッズのサポーターが、「JAPANESE ONLY」(日本人に限る)と表示した垂れ幕を掲げた。Jリーグでは、人種差別の表現に当たるとして、浦和の次のホームゲームである、3/23の清水戦を無観客試合とする処分を発表した。

問題の垂れ幕を掲示した浦和サポーターの3人は浦和の調査に対し、「ゴール裏のエリアは、熱烈な応援をするサポーターのみが入ってもらいたい。他の人たち、特に外国人が入って来るのは困るので」などと説明したという。こんな重大な問題になるとは、思っていなかったのだろう。

むしろJリーグは、このサポーターたちの行為だけでなく、浦和のクラブ側が警備員から垂れ幕のことを知らされたにもかかわらず、試合後まで撤去をしなかったことが、「差別に加担したに等しい」と判定して、Jリーグ史上初の重い処分を短期間に決定した。この迅速なJリーグの判断は、人種差別問題を重くとらえる国際感覚に合致し、正しいといえる。

わたしたち日本人は、周囲を海に囲まれた島国で育ち、移民もほぼ受け入れていないことから、人種差別の環境を身近に感じていない。オーストラリアの白豪主義や、南アメリカのアパルトヘイトなどを歴史の教科書で習っている程度だ。米国のオバマ大統領でも、子どものころには黒人系の米国人が高級レストランへ入れなかったことを、体験している。

日本人はもっと国際感覚を身につけていかないと、たいして悪気はなくても人種差別に当たる失言や行為をしてしまう危険がある。2020年の東京五輪に向けて、この問題は、浦和のサポーターだけでなく、われわれ日本人みんなが、わが身の常識を考える良い機会でもある。

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2014年2月12日 (水)

金メダル大本命の高梨選手に五輪の女神が与えた試練

冬季ソチ五輪の女子ジャンプで、金メダル大本命の高梨沙羅選手(17)が4位に終わった。

今季のワールドカップ13戦のうち実に10戦で1位を獲得し、1位でなかったわずかの3戦でも必ず3位以内で表彰台に立っていたのに、ソチ五輪ではその3位以内にも入れなかった。これがW杯と五輪の差であり、「オリンピックには魔物が棲む」と伝説的に言われるゆえんだ。

確かに、勝負の女神が実際にいると思わせるような演出だった。W杯で13戦10勝で17歳の選手が、これで番付どおり五輪でも金メダルを獲得してしまうと、「オリンピックなんてこんなもんだ」という気持ちにならないとも限らない。

これを戒めようと、オリンピックの女神は高梨選手の番に限って、2回とも追い風を吹かせて意地悪をした。

まだ17歳の高梨選手は、あと5回ほど五輪に出られるチャンスもある。オリンピックの女神が、いい試練を与えてくれたと思って、努力を続けてもらいたい。

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2014年1月 3日 (金)

箱根駅伝の繰り上げスタート、ルールに欠陥あり(2)

2014年の箱根駅伝は、東洋大が駒沢大の駅伝3冠を阻止しての総合優勝。往路に設楽兄弟の2枚看板を投入して、先行逃げ切りの作戦が当たった。

駒沢大はエース窪田君を復路の9区に温存して逆転を図る作戦だったが、往路での59秒差を東洋大は6・7・8区で着実に広げた努力が光る。そのため、さすがに9区窪田君も、3分半の差があっては、東洋大の選手にトラブルがない限り、自分の区間で逆転をするのは無理であり、30秒詰めただけでアンカーへタスキを渡さざるを得なかった。

東洋・駒沢の2強以外、3位以下は大差がついたため、優勝争いは興味半減するのが普通だが、東洋大が復路の8区までにいかに差を広げて、窪田君との9区勝負に臨むかが大きなポイントになり、その観点で今年の優勝争いは見ごたえがあった。

新・山の神、柏原選手が卒業しても、箱根で優勝できることを見せたい、という東洋大の選手たちの精進を称えたい。

いっぽう、この2校が強すぎる弊害として、往路で11位の法政大以下の13チームが、復路芦ノ湖の一斉スタートになってしまった。箱根駅伝は10位以内のシード権を獲得できるかも、大きな関心を集めるスポーツなのだが、中継所ごとに時間の精算をしないと、10位前後のチームが見た目で分からない。

強すぎるチームがいる場合には、単に機械的に10分遅れのチームをひとまとめにしてしまうのでなく、シード圏内かどうかが分かりやすい配慮をしてもらいたい。交通規制をする警察との調整が必要だろうが、東京五輪をめざす若者をさらに増やし、長距離選手を強化していくためにも、文科省や政府が調整に乗り出してもよいのではないか。

箱根駅伝は、それほど正月を飾る国民的イベントとして定着してきており、また価値のあるスポーツといえる。

■ルールに欠陥あり・その1は2012.1.3記

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2013年11月 4日 (月)

「田中初黒星だが楽天優勝」は最も良い決着だった2013の日本シリーズ

2013年のプロ野球日本シリーズは、楽天が最終戦で勝利して日本一となった。

楽天が3勝2敗で王手をかけ、仙台での第6戦には無敗投手の田中が先発することになった時点で、私はこのドラマのストーリーとして最も良い形は、巨人が田中投手に今年唯一の黒星をつけて「さすがセの王者」として面目を施し、そして最終戦では楽天が勝利して初優勝し、東北被災地に喜びをもたらす流れだと、考えた。

奇しくも、よく現実にそのとおりになったものだ。偉大な川上監督の死去のニュースが全国に流れたその日が第6戦で、巨人軍としては絶対に負けられない日に、無敗の田中投手を攻略したことも、このドラマに花を添えたといえる。

巨人には、40年ぶりに日本シリーズ連覇という悲願もあったが、被災地東北の人たちの思いを考えれば、楽天優勝でよかった。運命の女神は、ときどきこうした「絵に描いたような」演出をする。

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2013年6月12日 (水)

プロ野球の「飛ぶボール」隠ぺい事件、トカゲのシッポ切りだろう

プロ野球で使用されている統一球が、選手に公表されず密かに、昨季より反発力の大きいボールになっていた。加藤良三コミッショナーらが6/12、記者会見で謝罪したが、責任は日本野球機構(NPB)の下田事務局長の辞任で収めようとの方向だ。

加藤コミッショナーは変更されたことを知らず、下田事務局長がすべて独断で変更を決め、ボール製造会社のミズノ社にも口止めを指示したという。

だが、事務局長という事務方の立場にいる者が、こうした政策的な判断を独断でするだろうか。コミッショナーに報告せずにやるはずはない。証拠がないことをタテに、部下に詰め腹を切らせて幕引きにしようとする日本野球機構の体質は、日本柔道連盟と大差ないというべきだろう。

スポーツ界は、スポーツマンシップという言葉のウラで、企業社会のガバナンスやコンプライアンスの常識を知らずに育ってきた人間が多い。こんなトカゲのしっぽ切りで、国民が納得してくれると思ったら、大きな間違いだ。

【追記】6/12の記者会見で、加藤コミッショナーが「不祥事を起こしたとは思っていない」と発言した。事務所へは抗議・批判電話やメールが殺到したという。これを不祥事と思っていない感覚では、即やめるしかないのではないか。

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2013年2月24日 (日)

マラソンは、遅いペースメーカーを追い越してよいルールに変えよ

2013年の東京マラソンが2/24に開催された。優勝はケニアのデニス・キメット選手で、2時間06分50秒の大会新記録。3位までをケニアからの招待選手が独占するという、圧倒的な強さを見せた。

今大会では、ペースメーカーの遅さが、大きな問題として残った。ケニアから、2時間4分台の記録を持つ選手を4人も招待したことは、今回の大きな目玉だった。テレビの解説によると、ペースメーカーたちには、1kmを2分58秒ペースで走るように指示してあったようだが、3分10秒かかる区間も多かった。

強風の影響もあるようだと、解説の瀬古さんもコメントしていたが、ケニアの選手たちは、ペースメーカーの遅さにイライラしていた様子で、ペースメーカーたちが30kmで離脱すると、即座にペースを上げて大会新記録をたたき出した。

ペースメーカー制度が始まったのは、選手たちが記録よりも勝敗にこだわって駆け引きに陥り、前半が極端に遅いペースになって、記録への興趣がなくなってしまうことを避けることが目的だ。それなのに今大会のように、選手たちがもっと早く走りたいのに、ペースメーカーの力不足のために、わざわざペースを落としてしまうのは、本末転倒だろう。今回はペースメーカーがいないほうが、さらに1分以上も速い記録が予想できた。

ペースメーカーが並走している間は、追い越してはいけない規制があるようだが、もともとの趣旨からいえば、ペースメーカーよりも速く走りたい選手には、自由を与える制度に見直すべきだ。

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