パソコン・インターネット

2012年10月 8日 (月)

IPアドレス捜査だけでは冤罪のケースが発生した

犯罪予告のメールや書き込みをしたとして、発信したパソコンのIPアドレスを証拠に、大阪と三重で逮捕されていた2人の男性が、冤罪だった。何者かが、遠隔操作のできるウィルスを送り込み、本人になりすまして発信していたことが判明したからだ。

IPアドレスは、発信元が特定できるものとして、DNA検査結果と同等の信頼性をもって、警察は捜査に利用してきたが、第三者の遠隔操作によるなりすましができる可能性は、以前から指摘されていた問題だ。

警察はIPアドレスを絶対的な証拠価値としてきたが、今後は単にIPアドレスだけでなく、本人に動機性があるか、アリバイはどうかなど、犯人と決めつけるための操作の基本を実践することが要求される。

それなのに大阪や三重の警察は、「今回の捜査は適正に行われたと認識している」などと、保身を図るコメントを発表している。これではこの種の誤認逮捕に歯止めをかける意思がないことを言っているに等しい。反省すべきである。大阪で誤認逮捕された男性のPCは、ウイルスそのものを遠隔で消滅させる機能もあった。手の込んだ技術を使っていたのだ。

この新種のウィルスは、市販されているウィルス検知ソフトでも、最新のパターンファイルに登録されていないものだった。われわれがウィルス検知ソフトを使う場合にも、スキャンしたから安心、と考えるのでなく、「現時点で98%は安心」といったように、100%ではないという認識をすることも必要だ。

パソコンユーザーの立場で、この被害を防ぐ方法としては、まず漫然とPCをつけっぱなしにしないこと。PCに電源が入っていなければ、またはインターネットに接続されていなければ、いかにウィルスといえども、なりすましの発信はできない。

次に、自分がPCを操作している時に、パフォーマンスがどうもおかしいという現象に気づいたら、タスクマネージャーを開いて、CPUの稼働率が適正かを確認する習慣をつけること。このごろは、悪意のウィルスでなくても、ソフトウェアに余分なアプリケーションが付帯していて、ユーザーの知らないうちにPC内のいろいろな情報を無断で集める動きをしているものがあるのだ。そのようになった場合は、いったんPCをシャットダウンさせるのがよい。

タスクマネージャーは、一般のインターネット利用者では分かりにくい。これからは、現在動作中のアプリケーションがどれだけあるか、常時画面の隅に分かりやすく表示されるなどの機能が登場してくるのではないか。

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2009年9月23日 (水)

英語のカタカナ訳は正しく表記しよう

IT用語をカタカナで表記するのに、本来の英語では語尾を伸ばす発音なのに、わざと止める風潮がある。

コンピュータ、ルータ、サーバ、プリンタなど。しかし英語の語尾はerなので、コンピューター、ルーター、サーバー、プリンターが当然の発音だ。原稿の文字数を減らしたいのか、このほうがIT業界人言葉でかっこいいと思っているのかよく分からない。

これが行き過ぎて、IT用語でないメンバーのことを「メンバ」、リーダーのことを「リーダ」などと書く始末だ。ナイトゲームに対して、ナイターというのは和製英語だが、こういう人たちは、そのうちナイターもナイタなどと書くのだろうか。

ボウリングで失投して、ガータに入った。Jリーグのサッカを観戦する。私の仕事はフリータだ。スーパへ買い物にでかける、こんな日本語が出回ったら、さすがに多くの日本人がおかしいと思うだろう。IT用語だから語尾を切ってかまわない、などという考え方がとおるはずもない。正しい表記に改めるべきだ。

こうした日本語の乱れに対して、マイクロソフト社では2008年夏に、語尾切りをやめるマニュアルとした。日本IBMは当初から発音どおりの表記をガイドラインにしている。IT業界が足並みをそろえて、おかしな日本語をやめてもらいたい。

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0807/25/news090.html

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